子ども達と出かけた川遊びで、私と初美さんはイッサンコ捕り(カワヨシノボリ捕り)をしました。
みやざきさんちの周辺では、カワヨシノボリの事を、イッサンコと呼びます。
父はイッサンコの煮付けが大好きで、よく川へ捕りに行っていました。
川魚を捕るのは好きですが、食べるのは苦手な初美さん。
いつも父の好きな味になるよう工夫して料理していました。
それでは、イッサンコの煮付けの作り方を紹介します。
まずは、魚の下処理です。
塩でもみ洗いをした後、よくゆすいでから煮込みます。
塩で揉むと、魚のヌメリが取れるそうです。
魚の滑りを取らずに煮ると、魚本来の味が楽しめるようで、父はヌメリを取らない方がいいと言っていました。
下処理が終わると、煮込んでいきます。
鍋に醤油を煮立たせ、そこへイッサンコをパラパラと入れていきます。
そこへ、山椒の実(冷凍していた物)を入れ、魚が個々に煮えた所に、ダシ、酒、みりん、砂糖で味を整えます。
弱火で骨が柔らかくなるまで煮込み、汁がなくなれば、酒などで調節します。
魚の量が多い場合は、緑茶を入れて煮込む時もあるようです。
さぁ、どうぞ。
イッサンコの香ばしい味わいが楽しめます。
山椒の実が川魚をすっきりとした味に仕上げてくれています。
ご近所さんにお裾分けすると、懐かしい味だと喜んでもらえます。
父の「美味いのぅ〜!!」が聞こえてきそうな一品です。
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